当社は五島の本社に加えて、鹿児島や和歌山、北海道にも事務所があります。
今年度も引き続き各事務所の様子を、従業員の仕事ぶりやその土地の風景、魅力等とあわせて発信して行きますので、どうぞお楽しみに!
9月は和歌山事務所からの記事です。
今回は明石海峡大橋塔頂体験ツアー『ブリッジワールド』に参加した時の模様を紹介したいと思います。
まずは明石海峡大橋について簡単にご紹介します。
明石海峡大橋は、本州の兵庫県神戸市と淡路島を結ぶ全長3,911mの吊り橋で、中央支間1,991mを誇ります。建設は1988年に開始され、約10年の歳月をかけて1998年に完成、開通しました。工事開始当初は道路と鉄道の併用橋として計画されましたが、のちに道路専用橋へと変更されました。
1995年の阪神・淡路大震災では、地殻変動で橋脚の位置が約1mずれるという予期せぬ事態も発生しましたが、当時の調査チームは構造解析を実施し、影響はごくわずかなため、完成部分の再工事は不要と判断、また未完成部分についても建材の長さを微調整するなど、万全の検証と柔軟な対応によって、設計どおりの安全性と構造強度を実現しています。
完成した明石海峡大橋は、開通当時、世界最長の吊り橋として注目されましたが、2022年3月、トルコのチャナッカレ1915橋(中央支間2,023m)が開通したことにより、現在は世界2位となっています。

さて本題の明石海峡大橋塔頂体験ツアーですが、普段立ち入る事の出来ない橋の内部や、主塔の頂上に上る事ができる、非常に貴重で、スリルある体験となりました。
ツアーは橋の建設に携わっておられた専門のガイドさんによる丁寧な説明から始まり、橋の構造や建設の歴史、安全対策などについて学ぶことが出来ました。
今回は1グループ15人程度で6グループに分かれてのツアーでしたが、半分は外国人のグループでした。近年、外国人の参加者が多くなっているそうです。
次は自動車通行道路の下部に設けてある管理用通路を歩き、主塔へ向かいます。この通路を実際に歩くことで、橋の巨大さと精密さを体感できます。

神戸市側より管理用通路を1kmほど歩き、主塔の中に設置されているエレベーターに乗り込みます。海面から約300mの高さにある主塔頂上に到着すると、そこからの眺めはまさに圧巻。明石海峡大橋を走行する車が蟻のように小さく見え、瀬戸内海や淡路島神戸の街並みが一望できました。天気が良ければ、遠く四国まで見渡すこともできるそうですが、私が参加した日はあいにくの空模様で、今にも雨が降り出しそうな天気でした。
風を感じながら高所に立つという体験はスリル満点で、また普段目にする事のない橋の裏側や構造物の細部に触れる事で、日本の高度な土木技術のすごさを肌で実感する事が出来ました。
橋や構造物に興味のある方はもちろん、非日常的な体験を求めている方にもおすすめのツアーです。貴重な経験が出来た一日ではありましたが、機会があれば雲一つ無い青空の晴れた日にリベンジ出来たらと思います。


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