当社は五島の本社に加えて、鹿児島や和歌山、北海道にも事務所があります。
今年度も引き続き各事務所の様子を、従業員の仕事ぶりやその土地の風景、魅力等とあわせて発信して行きますので、どうぞお楽しみに!
2月は和歌山事務所からの記事です。
どんな職種にも言えることかもしれませんが、自分の仕事にぴったりの仕事道具が販売されていることは稀ですよね。
私は風車メンテナンスの仕事中、「こんな工具があればよいのに・・」と思ったものを休日を利用して制作しています。
今日はその一部をお見せしたいと思います。
『ドライバー』
ラチェットドライバーは永遠の課題かもしれません。
今まで使いやすさを求めて様々な製品を試してきました。
現時点で最も使いやすいと感じるのは、アネックスのクイックボールなのですが、この製品は差し替え式のシャンクのガタつきをなくすために、シャンクの差し込み深さが40㎜もあるのです。
当然25㎜規格のビットが使えないわけです。
差し込んだが最後、取り出せなくなりますからね。
なので25㎜規格のビットが使えるように改造していきます。


まず差込口のあたりをニッパーで切り取ります。
スナップスプリングを取り出します。必要に応じて内部を削ります。


エポキシ系の接着剤を混ぜてホルダーに塗ります。


差し込んだら外側もエポキシで成形します。


25㎜規格が使えるようになりました。
短くなって狭い風車の中でも使いやすくなりました。

指でネジをホールドできるので、ステンレスや樹脂のネジも扱いやすくなりました。

『マグネット皿』
通常、マグネット皿は下面にしか磁石がありません。
風車の中は鉄製の垂直構造物がたくさんあるので、垂直面に磁石でくっつくと便利そうです。

まず炙って仕様の磁石を外します。


針金を曲げてブラケットを作ります。

ブラケットにワッシャーをロウ付けします。最終的にここに磁石を取り付けます。


付きました。
実はこれの前に、はんだ付けを試しているのですが、強度が弱く使えませんでした。

ブラケットを皿に取り付けます。
付きました。


磁石を付けて完成です。
磁石は2個入りだったので底面も強力で薄い磁石に交換しました。


冷蔵庫に付けてみました。
結構な重さにも耐えられるようです。


『工具ポーチ』
細かい工具をひとまとめにできるように、サイズがぴったりのポーチを作ります。
バーコのポーチを買いました。

サイズ感が合っていませんね。半分くらいが丁度よさそうです。
バラしていきます。


バラせました。
ハサミで切って小さくしてから再度ミシンで縫い合わせます。


バインディング処理(縁巻き加工)しようと思ったら、9mmのバインダーがありませんでした。段取りが悪いですね。急遽空き缶を切って作ります。



バインダーが出来ました。
バインダーを取り付けて縁を縫います。


完成しました。
縁にはオレンジの糸がなかったのでジーンズ用の糸を使ったのですが、そんなに目立ちませんね。
出来た工具を入れてみました。サイズ感がぴったりで良いですね。


今回は細かいものだけに焦点を当てましたが、風車メンテナンスに必要な工具は大きいものから小さいものまで多岐にわたります。
狭い業界なので専用に作られた工具が市場に出回ることはほとんどなく、現場の創意工夫で仕事を進めています。
こういった工夫を楽しめる方にとっては、とても楽しい職場だと思います。

