新エネ事業部便り~『新体制』

当社では6月より新しい事業部が誕生しました。
そこで早速ではありますが、新事業部の様子をご紹介いたします
今年は新たな取組についてもご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!


4月に大きな組織変更があり、事業部制が導入されました。
大きく2部門、【風車O&M事業部】と【新エネルギー事業部】です。

“新エネルギー事業部”(以下、新エネ事業部)は、風力発電のO&Mを本業としていたわが社に新たに新設された部署です。

新エネ事業部では主に再生可能エネルギーを対象とした電気の小売りや分析、需給管理、太陽光発電の設置、オンサイトPPAなどを行っています。
今日はそんな新エネ事業部の仕事をご紹介したいと思います。

【太陽光発電の設置・オンサイトPPA】
太陽光パネルを設置する企業や家庭が増えて久しいですが、その勢いは衰える様子がありません。当社でも太陽光の設置を行っています。


需要家様の敷地内に、太陽光発電設備を設置し、発電した電力を需要家に供給するといったオンサイトPPAも積極的に推進しています。
太陽光パネルは新品だと非常に高価なので、手を出すのに二の足を踏むこともあるかと思いますが、オンサイトPPAなら初期投資無しで開始できます。

【リユースパネルの活用】
新エネ事業部ではリユースパネルと言われる太陽光パネルを活用しています。平たく言うと、中古品です。一般的な太陽光パネルは20~30年で廃棄されると言われています。
しかし、その廃棄理由はもう使えないから…ではなく、FIT契約の終了や更に良い商品へ乗り換える…といったことが理由で、実際、廃棄されるパネルの多くは80%以上の性能を保持しています。まだまだ現役で発電出来るというわけです。もったいない。
そこで、リユースパネルを使用することで、コストを大きく抑えつつも、ある程度以上の性能も保証されているので、投資分を取り戻しやすい、更に廃棄される運命だった太陽光パネルが再び使えるというわけです。すっごくエコですね。


【需給管理】
2016年に日本でも電力が完全に自由化となりました。
俗にいう新電力と言われる、電気の小売り事業がぽつぽつ出てきた時期になります。
“電力小売り”をやるということは、”電気を確保すること”、”どのくらい電気が必要なのか予測すること”が必須となります。
需給管理は、電気の需要予測と供給する電気の調達からなっており、当社ではこれに風力や太陽光の発電施設から確保できる電気の発電・販売計画の作成まで盛り込んだ業務を毎日行っています。いかに電力需要や発電量を正確に予測し、いかに安く電気を調達し、いかに高く販売するか、的確な市況判断や運用が求められます。
まるで株のチャートみたいですね。

需給管理チームはほぼ全員が在宅勤務で働いています。電気は供給する時間の1時間前まで売買が可能なので、毎日朝夕PCの前で天気予報やでんき予報、JEPXの情報とにらめっこしながら、お仕事をしています。

【そのほか、筆者の近況】
私が担当している業務の1つとして、設置試打蓄電池のアフターサービスがあり、実家の鹿児島を拠点として忙しく飛び回っています。
10年住んだ五島を離れ、鹿児島に戻ったわけですが…

鹿児島県内は今でも頻繁に桜島が噴火を繰り返しており、噴火状況とその日の風向で対象地域に火山灰が降り注ぎます。
この火山灰が非常に厄介で、例えば汚れたまま車のワイパーを掛けるとフロントガラスに傷がつきますし、降灰予報を見ずに天気が良いからと庭に洗濯物を干そうものなら、洗濯物が火山灰まみれでザラザラになってしまいます。
強い風が吹けば火山灰が舞い上がり、窓を開けていると室内に灰が入り込む。これからの夏本番、良い風が吹いていても窓を開けて涼を取る…なんてことが気軽には出来ないのです。

全国的に梅雨の影響で線状降水帯が発生して各地では大雨に見舞われましたね。
鹿児島も例に漏れず、大雨が降りました。
一部では災害にもなる雨ですが、鹿児島だと降り積もった灰を洗い流してくれる便利なシャワーになったりすることもあります。

この先も仕事にプライベートに、自然の恵みと良い感じに付き合っていけたらなぁ、と思う今日この頃でした。